【プロ解説】不動産一括査定とは?メリットや注意点、賢い使い方
「不動産一括査定ってどんなもの?使うメリットはあるのかな。」
「不動産一括査定を使ってみたいけど、どうやって使えば良いの?」
不動産を売却する際にはまず売却額を査定してもらうのが一般的ですが、一度に複数の不動産会社に査定を依頼できたら便利ですよね。
その役割を担ってくれるのが不動産一括査定です。
不動産一括査定を利用すれば、自分の不動産に合っている不動産会社を探したり、不動産の適正価格を把握したりすることができます。
またインターネットから手軽に査定を申し込め、かつ複数の不動産会社の査定結果を比較できるため、売却を依頼する不動産会社を選ぶのに大変便利です。
この記事では不動産一括査定のメリットや注意点、賢い使用方法について説明し、おすすめの不動産一括査定サイトを紹介します。
1分で無料査定を依頼できます
目次
1.不動産一括査定とは
不動産売却の準備として、まずはお手持ちの不動産の「査定」を受けます。
不動産の査定とは、「売却できそうな価格」を不動産会社に割り出してもらうことをいいます。
不動産一括査定では一度に複数の不動産会社に査定の依頼ができます。
インターネット上でこのサービスを行っているサイトのことを「不動産一括査定サイト」と呼びます。
詳しい理由は後述しますが、不動産の査定では複数の会社から見積もりを取るのがベターです。
しかし、何社もの不動産会社をご自身で見つけるのは大変ですよね。
そこで便利なのが、手持ちの不動産情報を一度入力するだけで複数社から査定を受けられる不動産一括査定サイトなのです。
2.不動産一括査定サイトを利用する5つのメリット
不動産一括査定サイトを利用するメリットは数多くあるため、不動産を売却する際には利用必須といっても過言ではありません。
ここからは不動産一括査定サイトを利用するメリットを五つご紹介していきます。
メリット1 インターネットで手軽に査定依頼ができる
インターネットで気軽に査定を依頼できるのは、不動産一括査定サイトを利用する大きなメリットです。
不動産会社を探して実際にこちらから出向くというのは、少しハードルが高いですよね。
いきなり対面での依頼だと、この会社にはあまり依頼したくないと思っても断りづらかったり、契約を急かされてしまったりすることもあるかもしれません。
ほとんどの人にとって、不動産を売却することは一生に一度あるかないかです。
依頼する不動産会社は慎重に選ぶべきであり、落ち着いて決められた方が良いでしょう。
複数の不動産会社を吟味するためにも、インターネットから査定依頼ができることは非常に便利です。
メリット2 無料で利用できる
不動産一括査定サイトは無料で利用できます。
無料と聞くと少し怪しいと思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし不動産一括査定サイトを無料で利用できるのには理由があるのです。
不動産一括査定サイトは、査定の依頼を受けて仲介契約につなげたい不動産会社から広告料や仲介料をもらって運営されています。
よって、物件の売却を検討している方がお金を支払う必要はありません。
メリット3 不動産会社を探す手間が省ける
ご自身で不動産会社を探すのはとても手間がかかるものです。
多くの不動産会社がありますが、その多くの中からご自身の力で厳選しなければなりません。
しかし不動産一括査定サイトを利用すれば、お持ちの不動産の情報を一度入力するだけで、物件を取り扱ってくれる不動産会社をピックアップしてくれます。
入力はわずか数分で完了するので、不動産会社を探す手間が大幅に省けるといえますね。
メリット4 複数の不動産会社に同時に査定が申し込める
詳しい理由は後述しますが、不動産の査定は複数社に依頼するのがベターです。
しかしご自身で不動産会社を何社も探して、それぞれに査定を依頼すると時間も手間もかかります。
不動産会社に出向くたびに同じような書類を書かされたり、同じような説明を繰り返したりしなければならないのは骨が折れますよね。
不動産一括査定サイトであれば、一度情報を入力するだけで複数の不動産会社に同時に査定を申し込むことができます。
メリット5 複数の不動産会社の査定結果を簡単に比較できる
不動産売却ではいくつかの不動産会社がそれぞれ出した査定額を比較することが重要です。
不動産一括査定サイトでは、一度物件の情報を入力すれば複数の不動産会社から同時に査定を受けることができます。
これなら簡単に査定額の比較ができますよね。
3.不動産一括査定サイトを利用する上での注意点
不動産を売却する際に非常に便利な不動産一括査定サイトですが、利用するときに注意しなければならないことがあります。
ここでは不動産一括査定サイトを利用する上での注意点を三つ解説していきます。
注意点1 電話やメールの対応が増える
不動産一括査定サイトを利用するときには複数の不動産会社に同時に査定を依頼することになり、各社から電話やメールで連絡が来るようになります。
もちろん査定を受けるために必要なやり取りではありますが、数が多いのでやや手間に感じる方もいらっしゃるでしょう。
特に電話の応対は面倒に感じてしまう場合もありますよね。
電話を受ける場合はご自身が対応可能な時間帯をあらかじめ伝えておくと、仕事中や夜遅くにかかってきて困る、ということがありません。
サイトによっては依頼の際にメールでの連絡を希望できるところもあるので、電話が面倒に感じる方はあらかじめ希望する連絡手段を伝えておきましょう。
「宅地建物取引業法 第16条の12」でしつこい営業電話などは禁止されています。
注意点2 匿名査定だと正確な査定額が出ない可能性がある
不動産一括査定サイトの中には匿名で利用できるサービスもあります。
サイトにもよりますが、匿名査定で必要な項目は住所や築年数などの物件情報と、査定結果を受け取るためのメールアドレス程度のことが大半です。
一般的な査定と異なり名前や電話番号など個人情報を入力しなくても良いため、安心して利用できると考える方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし匿名でない査定に比べ、物件の情報を詳細に伝えることができません。
物件の傷みの程度や周辺環境など、査定の際に重要な判断材料となる点が考慮されておらず、正確性に欠ける面があります。
注意点3 サイトによって参加していない不動産会社もある
不動産一括査定サイトは複数存在します。
サイトごとに参加している不動産会社が異なるため、気になった不動産会社があっても選んだサイトに掲載されていないこともあります。
こういった場合はいくつかの不動産一括査定サイトを併用しても構いません。
後ほど「コツ2 さまざまな種類の不動産会社に査定を依頼する」で詳しく解説いたしますが、むしろサイトを併用することは不動産会社選びをする際におすすめの方法といえます。
4.不動産一括査定サイトを賢く使うコツ
不動産一括査定サイトを使うのであれば、コツを押さえて賢く利用したいものですよね。
コツを押さえれば売却もスムーズになり、また高値で売却できることにもつながります。
コツ1 複数の不動産一括査定サイトを利用する
不動産一括査定サイトは1カ所でなく複数のサイトを利用しましょう。
不動産一括査定サイトにより特色があり、参加する不動産会社も異なります。
地方のエリアに強いサイトもあれば都心の物件を中心としているサイトもあります。
他にも大手の不動産会社のみで構成されたサイト、全国の中小規模の不動産会社が数多く登録するサイトなど特色は多岐にわたります。
またマンションを専門に取り扱っていたり、一戸建て住宅に力を入れていたりと、サイトごとに強い分野が分かれているのです。
このため必要に応じて複数の不動産一括査定サイトを併用するのがおすすめです。
例えばHOME4UやSUUMO、LIFULL HOME’Sといったサービスは参加不動産会社数が多いのでどんな物件であってもおすすめです。
さらに地方の一戸建て売却を検討しているという方にはイエウール、都心部の一戸建てをできるだけ高く売却してくれる不動産会社を探したい方はおうちダイレクトを併せて利用すると良いでしょう。
また他の不動産一括査定サイトには参加していない業界最大手クラスの不動産会社に査定を依頼したい方はすまいValueの利用をおすすめします。
コツ2 さまざまな種類の不動産会社に査定を依頼する
不動産を売却する際にはさまざまなタイプの不動産会社に査定を依頼するようにしましょう。
とはいえただ単に種類が豊富というだけでは、お持ちの不動産に合った会社を見つけることはできません。
「大手・中小両方の不動産会社に依頼する」「手持ちの不動産の売却実績が多い不動産会社に依頼する」という2点を踏まえて、不動産会社をピックアップしましょう。
(1)大手・中小両方の不動産会社に依頼する
大手不動産会社と中小企業どちらにも査定を依頼するのは非常におすすめです。
このようにお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。
確かに中小規模の不動産会社に比べて、大手は顧客数が多く全国的な実績があるという強みがあります。
しかし比較的小規模な不動産会社はその地域に密着して営業を行っており、地域の情報に詳しいケースがあるのです。
このような中小規模の不動産会社は、「地域のニーズに合った販売方法を熟知している」「独自の販路を持っている」といったアドバンテージを活かし、高値での売却を実現してくれる可能性も高いでしょう。
このため、一概に大手の方が良いとは言えないのです。
(2)手持ちの不動産の売却実績が多い不動産会社に依頼する
賃貸、一戸建て、マンション、土地や投資用物件、店舗など、個人によってお持ちの物件の種別は異なりますよね。
例えばマンションならマンションの販売実績が多い不動産会社に依頼する、といったように、ご自身の売却したい不動産と近い条件での売却実績が豊富な会社に依頼することが重要です。
不動産会社によって特に実績のある物件、得意な物件がある場合もあります。
売却実績は不動産会社のホームページや一括査定サイトに記されていることが一般的です。
確認して、ご自身に合った不動産会社を選びましょう。
5.おすすめの不動産一括査定サイト
ここまで不動産一括査定サイトについてメリットや注意点、利用時のコツなどを説明してきました。
不動産一括査定サイトについて分かったところで、どのようなサイトを利用すれば良いのかと疑問が湧きますよね。
ここではおすすめの不動産一括査定サイトを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめ1 HOME4U:安心安全・実績十分の老舗サービス
参加不動産 会社数 |
1,800社 |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 最大6社 |
査定可能不動産 | マンション一室、一戸建て、土地、ビル一室、店舗・事務所・倉庫、マンション一棟、アパート一棟、ビル一棟、その他 |
代表的な参加不動産会社 | 三井住友トラスト不動産、三菱UFJ不動産販売、みずほ不動産販売、京王不動産、CENTURY21など |
HOME4Uは2001年にサービスを開始した日本で一番歴史の長い不動産一括査定サイトです。
20年間もの長い期間で培われた知識と豊富な経験を活かして、実績のある不動産会社を選定しています。
大手企業だけでなく地域に精通した中小企業まで約1,800社と提携しており、さまざまな状態の不動産でも対応できるようになっています。
またHOME4Uは官公庁や銀行などとも取引があるNTTデータグループが運営しているため、個人情報が悪用される心配はありません。
最大6社まで同時に査定を依頼できるので、信頼できる不動産会社が見つかるでしょう。
おすすめ2 すまいValue:業界をけん引する大手6社が運営
参加不動産 会社数 |
6社(全国900店舗) |
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同時査定依頼可能数 | 最大6社 |
査定可能不動産 | マンション、一戸建て、土地、マンション一棟、ビル一棟、アパート一棟、その他 |
運営不動産会社 | 東急リバブル、住友不動産販売、三菱地所ハウスネット、三井のリハウス、小田急不動産、野村不動産ソリューションズ |
すまいValueは大手の不動産会社6社に査定を依頼できるため大手企業ならではの豊富な実績と経験から、より適正な査定額を提示してもらえます。
適正価格を提示してもらえることで買い主が見つかりやすくなり、早期売却につながります。
また大手6社にしか査定を依頼できませんが、売却後のトラブルに対応した手厚いサポートが受けられるのも魅力的です。
仲介のデメリットでもある「売却後に発生するトラブル」に備えられるのは、安心ですよね。
おすすめ3 SUUMO:知名度ナンバーワンで安心感も抜群
参加不動産 会社数 |
不明 |
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同時査定依頼可能数 | 不明 |
査定可能不動産 | マンション一室、一戸建て、土地 |
代表的な参加不動産会社 | 野村不動産ソリューションズ、大京穴吹不動産、CENTURY21、京王不動産、東宝ハウスグループなど |
賃貸探しで有名なSUUMOですが、実は不動産の一括査定サイトも運用しています。
高い知名度で得た信頼と実績から不動産会社の豊富な情報を得ることができます。
営業スタッフの人数が分かるなど不動産会社の内部や雰囲気を知ることができるので、ネットでも安心して査定を依頼できますよ。
また、路線や駅などのエリアを設定して不動産会社を絞れるなど、自分の求める条件で不動産会社を探すこともできます。
大手企業から中小企業まで幅広く査定を依頼できるので、地方にある物件でも適した不動産会社が見つかるでしょう。
おすすめ4 LIFULL HOME’S:参加不動産会社数最多クラス
参加不動産 会社数 |
3,592社 |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 最大10社 |
査定可能不動産 | 一戸建て、土地、マンション、投資用区分マンション、投資用一棟アパート・マンション、倉庫・工場 |
代表的な参加不動産会社 | 三井住友トラスト不動産、三菱UFJ不動産販売、みずほ不動産販売、京王不動産、大成有楽不動産販売など |
LIFULL HOME’Sの掲載社数は3,200社以上と国内最大級です。
他の不動産一括査定サイトでは取り扱っていないような企業にも査定を依頼できます。
またLIFULL HOME’S独自の基準にのっとって不動産会社を掲載しているため、信頼のおける不動産会社が見つかります。
不動産会社情報を掲載しているページでは、その会社の強みや特色が分かりやすく掲載されているため自分好みの会社を見つけられます。
同時に10社もの不動産会社に査定を依頼できるので、それぞれの物件に合った不動産会社が見つかることでしょう。
おすすめ5 おうちダイレクト:都会のマンション査定におすすめ
参加不動産 会社数 |
8社 |
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同時査定依頼可能数 | 最大8社 |
査定可能不動産 | マンション、土地、一戸建て、一棟マンション・アパート、その他建物 |
参加不動産会社 | 大京穴吹不動産、大成有楽不動産販売、CENTURY21、ロイヤルハウジング、POLUS、オークラヤ住宅、京急不動産、SRE不動産(旧ソニー不動産) |
おうちダイレクトはヤフーとソニーグループが共同で運営しているサイトです。
運営会社の知名度が高いので安心して査定を依頼できます。
また、おうちダイレクトは参加会社の査定と一緒にAIによる査定もできます。
AI査定は、マンション名や条件を入力するだけでその場で査定額を確認することができます。
マンションがどのくらいで売れるのかすぐに知りたいときに便利です。
おうちダイレクトに掲載されている不動産会社は10社と少ないですが、都市部にあるマンションの売買に強い不動産会社が多いです。
都市部のマンションを売却したい場合には頼りになるでしょう。
6.不動産一括査定を利用する流れ
ここまで不動産一括査定サイトの利用方法や、どのようなサイトを利用すべきかをご説明してきました。
最後に不動産一括サイトを実際に利用するために、利用の流れを確認していきましょう。
STEP1 相場を確認する
まずはお持ちの不動産の相場、つまり物件がどれくらいの価格で売り出されているかをご自身で調べてみましょう。
このようにお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。
確かに最終的には不動産会社に売却価格を「査定」をしてもらうことになりますが、あらかじめ相場を知っていなければ、提示された査定価格が適正かどうかを見極めることができません。
他にも相場を知らないデメリットはあり、売り出すときの価格設定を適切にできないということも挙げられます。
高過ぎても売れ残ってしまいますし、安過ぎればご自身が損をしてしまいますよね。
さらに購入希望者から値段の交渉を受けたとき、どこまで値段を下げて良いのかという目安が分からず、適正価格以上の値引きを許してしまうことにもなりかねません。
安価で売ってしまうことや売れ残りを防ぐためにも、相場の確認はしっかりと行いましょう。
不動産の相場を調べるには「不動産ポータルサイト」を利用しましょう。
お持ちの物件がある地域周辺で、似た条件で売られている物件を探し価格を確認します。
この価格を参考にして、査定価格が正しいかを判断しましょう。
STEP2 利用する不動産一括査定サイトを選ぶ
相場が把握できたら、利用する不動産一括査定サイトを選びます。
詳細は「コツ1 複数の不動産一括査定サイトを利用する」でご説明しましたが、いくつかの不動産一括査定サイトを利用しましょう。
大手、中小規模の不動産会社の両方と、ご自身の売却したい物件に特化したサイトがあれば利用すると良いですよ。
STEP3 サイト上で必要な情報を入力する
利用するサイトが決まったら、サイトごとに必要な情報を入力していきます。
個人情報や連絡先の他、物件の築年数や間取り、面積などの詳細情報を求められます。
建築・購入時の書類などで確認しておくと良いでしょう。
STEP4 6~10社に机上査定を依頼する
不動産の査定には「机上査定(簡易査定)」と「訪問査定」の2種類があります。
- ・机上査定……立地や広さ、間取り、築年数などの物件の情報と周辺の不動産の取引価格や市場動向などのデータをもとに査定額の算出を行う査定
- ・訪問査定……机上査定の結果をもとに、不動産会社の担当者が現地を訪問して物件の状態や周辺環境などを加味して査定額を算出する
まず机上査定から受けてから訪問査定に進むのが一般的であり、不動産一括査定サイトから依頼できるのも机上査定です。
このとき6~10社程度に依頼するようにしましょう。
査定価格はそれぞれの不動産会社が「自社で取り扱えばこの価格で売れる」と考えて出すもののため、不動産会社によって差が出ます。
STEP1であらかじめ調べておいた相場と照らし合わせながら比較することで、各社が出す査定額の信ぴょう性を判断できるのです。
査定を受けるのが1社だけだと比較ができず、適正な価格で売却できない可能性があります。
必ず複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。
STEP5 気になる不動産会社には査定結果の根拠を確認する
依頼した6~10社の査定結果を受けて、いくつか気になる不動産会社が出てくるでしょう。
しかしすぐに訪問査定を依頼するのではなく、まずは査定額の根拠を確かめることが肝心です。
特に他社に比べて特別に高い査定額を提示してきている不動産会社に対しては、よく注意しながら確認をしましょう。
仲介での売却の場合不動産会社がその不動産を買い取るわけではないため、査定額はあくまで「このくらいの値段で売れるはず」という想定に過ぎません。
なかには仲介手数料を目的に高い査定額を出して仲介契約を結ばせ、いざ売却活動を始めるとあれこれと理由をつけて値下げを促し売却を急がせる不動産会社もあるのです。
査定額が高いという理由だけで不動産会社を選ぶのは危険だといえるでしょう。
このように悪質な不動産会社にだまされてしまわないためにも、査定額の根拠を確認することが重要です。
不動産会社について定めた法律「宅地建物取引業法」の第34条の2第2項においても、以下のとおり根拠を提示することが義務付けられています。
宅地建物取引業者は、前項第2号の価額又は評価額について意見を述べるときは、その根拠を明らかにしなければならない。
他社に比べて高い理由などをはっきりと答えることができる不動産会社であれば、信頼に値すると考えられるでしょう。
7.まとめ
不動産を売却する際は、まず不動産会社から物件の「査定」を受けておおよその売却額を把握します。
このときに便利なのが、一度情報を入力するだけで複数の不動産会社に査定を依頼できる「不動産一括査定サイト」です。
不動産一括査定サイトであればインターネットから手軽に査定を申し込め、かつ複数の不動産会社の査定結果を簡単に比較できます。
不動産一括サイトごとに参加している不動産会社や得意分野は異なるため、いくつかのサイトを併用しましょう。
また不動産会社もそれぞれ得意とする物件が異なるため、査定を申し込むときも複数の会社に依頼する必要があります。
- ・大手・中小両方の不動産会社
- ・手持ちの不動産の売却実績が多い不動産会社
以上の2点に重点を置き、6~10社程度に机上査定を申し込みましょう。
査定結果が出たら必ず査定額の根拠を確かめることを忘れてはいけません。
正しく根拠を示してくれる不動産会社であれば信頼できると考えて良いでしょう。
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