- あなたの物件の価値を査定できます。
-
「江東区の不動産の相場はいくらなんだろう?」
「不動産の売り出し時期は今で大丈夫なのかな?」
東京都江東区にお持ちの不動産を売却したいと考えていても、相場や適切な売り出し時期が分からず悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
東京23区の東部に位置する江東区は、2018年の豊洲市場の開場や2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックの招致に伴い再開発が進んだことでも注目されるエリアです。
また、東京湾や墨田川、荒川に囲まれた立地で区の南側のほとんどが埋立地であり、下町文化が残る街から近代的な街までエリアごとに異なる雰囲気を持つのが特徴です。
東京都心部へのアクセスにも便利で住環境も良いことから、江東区の不動産は単身ビジネスパーソンからファミリー世帯まで幅広い需要があります。
しかし、買い手が見つかりやすい江東区の不動産であっても、適切な方法で売却しなければ相場より低い価格で売ることになったり売却に時間がかかったりすることになりかねません。
そこでこの記事では、江東区の中古不動産の相場やエリア別の傾向、高値で売却するコツなどを解説します。
⇒マンション売却で失敗しないために知っておくべき全知識!成功のコツ、注意点を徹底解説
⇒失敗しないマンション査定のコツ!売却額を引き上げる頼み方とは?
一戸建ての売却をお考えの方はこちらも併せてご確認ください
⇒【2023年最新版】一戸建て売却完全ガイド!流れやコツを徹底解説
⇒家を売るには何から始める?売却の基礎知識やコツ・注意点を徹底解説
⇒【2023年】不動産売却完全ガイド!初めてでも分かる売却の流れやポイントを解説
1分で無料査定を依頼できます
1.江東区の不動産、今売って大丈夫?
江東区の不動産を手放したいと思っていても、売却のタイミングに悩む方が多いのではないでしょうか。
特に2020年から続く新型コロナウイルスの流行により、不動産の価値が落ちてしまったのではないかと不安になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
不動産の相場や需要は社会や経済の動きに伴い日々変動しているため、「売り時」の見極めは専門家でも難しいといわれています。
国土交通省などが発表しているデータを読み解くことで、現在の不動産市場の動きや相場などのおおよその傾向を把握することができます。
まずは現在の不動産市場の動向を確認していきましょう。
1-1.現在の不動産市場は上昇傾向
以下の図は、全国の「不動産価格指数」の推移を示したものです。
近年の不動産指数の動きを見ると、新型コロナウイルスの流行が始まった2020年には一時的に下落していることが読み取れます。
しかし、2021年現在の不動産指数はほぼ回復しており、全国の不動産市場は緩やかな上昇傾向であることが分かります。
1-2.江東区の不動産相場
以下のグラフは、江東区で取引された中古マンションの平均㎡単価の推移を示したものです。
2018年第1四半期~2021年第1四半期の推移を 見ると、江東区の不動産の㎡単価は変動を繰り返しながらも上昇していることが分かります。
また、新型コロナウイルスの流行が始まる前の2019年以前は㎡単価70万 ~80万円程度で取引されていましたが、2020年以降は80万円以上の水準をキープしています。
よって、2021年現在において新型コロナウイルスの流行により江東区の不動産価格が下落しているという事実はありません。
以下のグラフは、東京23区別に中古マンションの㎡単価を比較したものです。
(※2021年第1四半期分を集計)
国土交通省が公表している不動産取引の最新データ(2021年第1四半期分)を見ると、東京23区内で江東区の中古マンションの平均㎡単価は中間よりやや下に位置している ことが分かります。
また、東京23区全体の平均㎡単価は915,120円、都心5区(港区・千代田区・中央区・渋谷区・新宿区)を除く18区 の平均は825,146円となっています。
江東区の平均㎡単価は835,968円で、東京23区全体を比べると下回りますが都心5区を除いた18区では平均的な値となります。
江東区は全国的に見ても高額で不動産取引が行われているエリアだといえるでしょう。
1-3.江東区の中古不動産の成約件数
売却したい不動産にどの程度の需要があるか気になる方も多いのではないでしょうか。
江東区は東京23区でも不動産の需要が高いエリアであり、実際に多くの取引が行われています。
以下のグラフは、東京23区別に中古マンションの成約件数を示したものです。
(※2021年第1四半期分を集計)
このデータを見ると、2021年第1四半期に行われた江東区の中古マンションの成約件数は137件で、東京23区内で3番目に多く不動産取引が行われたエリアであることが分かります。
取引件数が多いということはそれだけ江東区の不動産に需要があるということですよね。
以上のことから江東区の不動産には高い需要があり、現在は比較的高値で売却しやすい時期であることが分かります。
2.江東区の不動産が人気の理由
江東区は江戸情緒が感じられる下町文化と再開発が進んだ近代的な街が混在した地域です。
大田区、品川区、港区、中央区、墨田区、江戸川区と隣接しているため、都心部はもちろん千葉方面へのアクセスも良く利便性が高いことも特徴です。
また、居住地としてだけでなく商業施設やオフィス街も栄えており、大規模なイベント施設もあるため国内外から多くの人が訪れます。
ここからは、さまざまな顔を併せ持つ江東区の不動産が人気の理由を解説します。
2-1.交通の利便性が高い
江東区は電車やバスなどの公共交通機関が発達しており、都心部だけでなく千葉県へのアクセスも良いのが特徴です。
江東区では以下の路線が使用でき、都心部の主要駅はもちろん山手線圏内であれば30分程度でほとんどのエリアにアクセスできます。
JR(総武線、京葉線)、東京メトロ(有楽町線・東西線・半蔵門線)、都営地下鉄(大江戸線・新宿線)、東京臨海高速道路りんかい線、新交通ゆりかもめ、東武亀戸線
また、江東区内は都営バスの路線が網の目のように張り巡らされており、区内や周辺地域への移動や観光にも便利です。
隅田川沿いには水上バスも通っているので、お台場や浅草などの観光スポットにも簡単にアクセスできます。
また、車道の幅が広いため車の運転もしやすく、首都高速道路9号・10号、湾岸線などのインターチェンジもあるので遠方へのドライブにも便利です。
2-2.地価が下落しにくい
江東区は港区や中央区をはじめとする都心部に隣接していることから、東京都内でも比較的地価が下落しにくいエリアだといわれています。
現在でも江東区の人口は増加し続けており、大規模な再開発が行われている臨海部はもちろん内陸部でも土地や不動産の需要が高いことがうかがえます。
確かに2011年の東日本大震災以降、千葉県や東京都の湾岸沿い地域での液状化や、台風・大雨などによる水害のリスクが注目されました。
実際に海沿いや川沿いの地域の水害リスクを考慮して不動産購入を避ける人も一定数いると考えられます。
しかし、そのような土地の事情を理解した上で、以下のような立地のメリットから江東区の不動産をあえて購入する人も少なくありません。
- ・都心部に近く交通や生活の利便性が高い
- ・有事の際に都心部のオフィスエリアから歩いて帰宅できる距離である
- ・不動産の価格が都心部より低く購入しやすい
また現在では地盤の強化や液状化対策が取られている建物もあり、災害に備えた施策も行われています。
2-3.大型の商業施設や観光スポットが多い
江東区には東京ビックサイトや有明コロシアムなどの広い敷地を活かした大型の会場やショッピングセンターが多くあります。
コンサートやイベント会場としても使われており、コミックマーケットなどの全国各地や世界中からたくさんの人が集まる催事が行われることでも有名ですよね。
ららぽーと豊洲 やダイバーシティ東京プラザではショッピングはもちろん、親子で楽しめるイベントやキャンペーンも頻繁に開催されています。
また、湾岸エリア最大級のショッピングモールとして2020年にオープンした有明ガーデンは、温泉や劇団四季のミュージカルなども楽しめる複合施設として注目されています。
このように近代的な施設もある一方で、江東区には日本文化に焦点を当てた観光スポットや歴史を感じられる神社仏閣なども多数存在します。
亀戸天神社 や富岡八幡宮などの由緒ある神社仏閣や清澄庭園は、長い間大事に守られた歴史や文化を感じられるスポットとして人気です。
2-4.子育て支援や高齢者支援が充実している
江東区では幅広い年齢層が暮らしやすい街づくりが実施されており、子育て支援や高齢者支援も充実しているのが特徴です。
自然を感じられる大型の公園や海沿い・川沿いの散歩コースなども整備され、子どもはもちろんシニア世代も安全に過ごしやすい環境が整えられています。
子育て支援の一環で提供されている「PIAZZA(ピアッザ)」というアプリでは、江東区の子育て情報や地域住民の口コミ、行政のお知らせなどを受け取ることができます。
江東区立の幼稚園では「かんがるーひろば」という未就学児を対象とした親子登園が行われており、同世代の子ども同士の交流や育児に関する相談ができます(※新型コロナウイルスの流行のため現在休止中)。
また、産後の母親が泊まりでケアを受けられる「宿泊型産後ケア」をはじめ、江東区では子どもだけでなく母親にも配慮した支援策が実施されているのも特徴です。
なお、江東区では子育て支援だけでなく高齢者やその家族へのサポート事業も広く行われており、ホームヘルパーの派遣やショートステイなどの制度が利用できます。
江東区で行われている「高齢者おかえりネットワーク事業」ではGPS端末の貸し出しなど、外出に不安のある高齢者の安全や家族に配慮したサービスが行われています。
2-5.大規模な再開発が行われている
東京2020オリンピックの招致や豊洲市場の開場に伴い、江東区では臨海部を中心に大規模な再開発が推進されてきました。
豊洲エリアでは2006年に豊洲センタービルアネックス、アーバンドックららぽーと豊洲などが開業したのを皮切りに再開発が進められ、現在でも街の整備やタワーマンションの建設などが行われています。
豊かな自然と居住地、商業施設が融合した街になったことで、江東区の臨海部は子育て世帯をはじめ幅広い層に支持される地域になりました。
豊洲ぐるりパークや春海橋公園などの大型の公園も整備されており、東京都心近くにありながらのびのび子育てができるエリアとして注目されています。
また、江東区の内陸部でも東京都や東京メトロと協力して地下鉄の延伸事業計画が進められており、住吉駅周辺を中心とする将来的な再開発や街の活性化が期待されています。
3.江東区のエリアと特徴
東京23区の東部に位置する江東区は、下町文化が残る深川エリア・城東エリアと東京湾に面した臨海エリアで構成されています。
江東区の東西には荒川や隅田川などの河川・運河が通り、豊かな水辺と緑に囲まれた「水彩都市」としても発展しています。
また、江東区の街並みはエリアごとに異なる発展を遂げており、高層ビルが立ち並ぶ近代的な街からレトロな下町風情が残る街までさまざまな特色を持ちます。
- ・深川エリア
- ・城東エリア
- ・臨海エリア
3-1.深川エリア:門前中町、清澄白河周辺
深川エリアは江東区の西側にあり、隅田川に接する地域です。
江戸時代には木材・米・油などを扱う問屋街として発展したエリアであり、現在でも下町情緒や伝統を感じられる地域として知られています。
深川のソウルフードである「深川めし」は、江戸の漁師たちの賄い飯がルーツとされています。
門前中町駅近くにある富岡八幡宮は、江戸三大祭りの一つ「深川八幡祭り」が行われることでも有名です。
その他にも深川不動堂など多くの神社仏閣があり、現在でも神輿や縁日、祭りなどが行われ伝統が守られています。
また、深川エリアは江戸情緒が残る一方で、都心にも近く利便性の高い街でもあります。
門前中町駅では東京メトロ東西線と都営地下鉄大江戸線が利用可能で、大手町エリアまで5分程度でアクセスできます。
大江戸線の始発駅である清澄白河駅は、カフェやアートの街としても知られており若い世代に人気です。
3-2.城東エリア:亀戸、大島周辺
城東エリアは江東区の東側にある荒川と隣接する地域で、江戸時代には農地や行楽地として栄えました。
深川エリアと同様に下町文化が残っているのが特徴で、現在でもリーズナブルな商店が多く活気あふれる街並みが広がっています。
亀戸駅周辺には安売り企画で有名な亀戸五丁目中央通り商店街 や、昭和レトロな街並みが特徴の亀戸香取勝運商店街などがあり下町ならではの活気にあふれて います。
また、亀戸天神社や香取神社などの寺社仏閣もあり、観光目的でも多くの人が訪れます。
亀戸駅にはJR総武線・中央線、東武鉄道亀戸線が乗り入れており、新宿方面や千葉県へのアクセスに便利です。
伝統を色濃く残しながらも近代化され住みやすくなった城東エリアは、子育て世帯はもちろんシニア世代にも住みよい街であるといえるでしょう。
3-3.臨海エリア:豊洲、新木場周辺
臨海エリアは東京湾に面した地域であり、大型のショッピングモールや広大な土地を活かした屋内外のイベント施設などが充実しているのが特徴です。
2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックの招致に伴い、臨海部には有明アリーナや海の森水上競技場などが新設されたことでも有名ですよね。
豊洲駅周辺では大規模な再開発が行われており、高層マンションやオフィスビル、商業施設が立ち並ぶ近代的な街として発展しました。
2016年には豊洲市場も開場され、居住地としてはもちろんグルメや観光、イベント、ショッピングなどさまざまな魅力が融合した街へと変化しています。
また、豊洲駅は東京メトロ有楽町線と新交通ゆりかもめの2路線が利用でき、新木場方面やお台場、新橋、汐留などのオフィス街へのアクセスにも便利です。
海や運河が見える水辺の街であり再開発が進んだ臨海部は、近代的でありながらゆったりとした住環境が整備されているエリアであるといえます。
街中は夜間でも比較的人通りが多く、道幅もゆったりと広いため、小さな子どものいるご家庭はもちろん一人暮らしの女性にも比較的安全で住みやすいでしょう。
豊洲をはじめとする臨海部は江東区の中で最も家賃相場が高い人気エリアであり、中古マンションを中心に高い需要が見込めます。
4.江東区の不動産を高く売却するコツ
不動産を売却するならトラブルなく少しでも高値で売りたいですよね。
東京都心部に近いエリアに位置する江東区は、全国的に見ても不動産が高額で取引されている地域です。
安く売って後悔しないようにしっかり準備をして適切な方法で売却を進めましょう。
この章では、江東区の不動産を高値で売却する三つのコツを紹介します。
コツ1 「買取」ではなく「仲介」を選ぶ
不動産の売却をするときには「仲介」と「買取」の二つの方法があります。
それぞれにメリット・デメリットはありますが、不動産を高く売りたいなら「仲介」を選ぶのが鉄則です。
「仲介」は不動産会社に依頼して買い主を見つけ不動産の取引を行う方法です。
「買取」は不動産会社に直接物件を売却する方法です。
それぞれの不動産売却にかかる工程を以下の図にまとめました。
不動産の引き渡しまでにかかる期間は売却方法によって異なり、仲介の場合は3~6ヵ月かかるのが一般的です。
一方で買取の場合は不動産会社との取引さえ済めば早期での売却が可能です。
仲介の場合はより好条件で買い取ってくれる買い主を探すため、相場に合った価格で売れる可能性が高くなります。
しかし、買取では不動産会社にとってのいわば「仕入れ」になるため、相場の6~7割程度の価格しかつかないケースがほとんどです。
早期に売却したい場合や買い手が付きにくい不動産であれば買取を検討するのも一つの手ですが、高く売りたいならば買取ではなく仲介を選びましょう。
⇒「仲介」「買取」どちらが高く売れる?|不動産売却ノウハウ
⇒不動産仲介とは?契約の種類や売却までの流れ、成功のコツを徹底解説
⇒不動産買取とは?メリットや実際の流れ、仲介との違いを徹底解説!
コツ2 複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産を売却する前には、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。
複数の不動産会社の査定結果を比較するとより正確な相場を把握できます。
1社のみの査定では相場と大きく差が出てしまうケースもあるので注意しましょう。
不動産の相場は、売り出し価格を決めるときの基準になります。
売り出し価格が相場より安ければ損をしますし、高すぎれば買い手が見つかりにくくなったり売れ残ったりする可能性もあります。
不動産の売却で損をしないために必ず複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。
なお、査定結果が出たら、査定額だけでなくその根拠や担当者の対応もチェックすることが重要です。
⇒厳選23サイト!不動産一括査定サイト比較ランキングとおすすめポイント
コツ3 物件の種類やエリアに合った不動産会社を選ぶ
仲介を依頼する不動産会社は、売却したい物件の種類やエリアに合わせて選びましょう。
不動産会社と一口にいっても、「特定の地域を得意とする不動産会社」「マンション売却に特化した不動産会社」など強みや得意なジャンルは異なります。
大手だからといって必ずしも高く売れるわけではありませんし、中小規模であっても独自の販路を駆使して高額での取引を成功させる不動産会社も少なくありません。
まずは売りたい不動産と近い条件の売却実績が豊富な会社を数社ピックアップし、査定依頼してみると良いでしょう。
⇒大手が良いか地域密着型か。不動産売却に適した不動産会社を見極めるポイントとは?
5.江東区の不動産を売る手順
不動産の売却完了までに具体的にどのようなことをするのか把握しておきたいという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、一般的な売却方法である仲介での不動産売却の手順をステップごとに解説していきます。
STEP.1 複数の不動産会社に査定を依頼
不動産の売却を検討し始めたら、まずは複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。
不動産の査定方法は「机上査定」と「訪問査定」の2種類です。
「訪問査定」は不動産会社が実際に物件に訪問して詳細な査定を行う方法です。実際の不動産の状態を勘案するため、より正確な査定額が算出されます。
不動産売却の際には机上査定を6~10社程度依頼し、結果が気になる2~3社を絞り込んで査定依頼するのが一般的です。
江東区の不動産売却におすすめの不動産一括サイトはこちらで紹介しています。
STEP.2 仲介を依頼する不動産会社を選ぶ
不動産売却を成功させるには、信頼できる不動産会社を見つけることが重要です。
このように考えがちですが、一概にそうとは限りません。
不動産会社が提示する査定額はあくまで見込みでしかなく、実際にその値段で売却できることを保証しているわけではないため注意が必要です。
STEP.3 不動産会社と仲介契約を結ぶ
仲介を依頼する不動産会社が決まったら、媒介契約を結びます。
媒介契約には3種類あり、以下のようにそれぞれ特徴が異なります。
契約の種類 | 売却活動に関する報告の義務 | 他社との同時契約 | レインズへの 登録義務 |
自己発見取引 | 契約期間 |
---|---|---|---|---|---|
専属専任媒介契約 | 1週間に1回以上 | 不可 | 契約から5日以内 | 不可 | 最長3カ月 |
専任媒介契約 | 2週間に1回以上 | 不可 | 契約から7日以内 | 可 | 最長3カ月 |
一般媒介契約 | なし | 可 | なし | 可 | 規定なし(3カ月が一般的) |
専属専任媒介契約と専任媒介契約では、契約を結んだ不動産会社から売却活動に関する定期的な報告を受けることができます。
定期的な報告があれば、売却活動が不透明になりにくいため初心者には安心です。
また、不動産会社には契約した物件をレインズに登録する義務があります。
レインズに登録された物件は不動産会社であれば閲覧可能なため、買い主が見つかりやすくなると考えられています。
専属専任媒介契約では自己発見取引は禁止されているため、売り主が自力で買い主を見つけて不動産取引を行った場合にも仲介手数料が発生します。
しかし、専任媒介契約の場合には自己発見取引の際に仲介手数料が発生しません。
なお、一般媒介契約では自己発見取引はもちろん複数の不動産会社との同時契約も可能です。
しかし、不動産会社にはレインズへの登録義務や活動報告の義務はなく、複数の不動産会社と自発的にやりとりをする必要もあるため初心者には向きません。
⇒不動産売却時の媒介契約とは?専属専任・専任・一般媒介契約の違い
⇒レインズの不動産検索方法とできること
STEP.4 不動産会社が買い主を探す
媒介契約を締結したのち、不動産会社は売却活動を開始して買い主を探します。
不動産会社は以下のような売却活動を行います。
- ・物件情報をレインズに登録する
- ・SUUMOやLIFULL HOME’Sなどの不動産ポータルサイトに物件情報を掲載する
- ・チラシを作成し売却する物件の近隣住宅にポスティングする
- ・自社の顧客から条件に合う人を探す
近年ではインターネットを利用して物件探しをする人が増えたため、SUUMOやLIFULL HOME’Sなど誰でも閲覧可能なサイトに物件情報を掲載するのが一般的です。
売却活動が始まったら、売りたい物件がWeb上でどのようにPRされているかを確認しておくと良いでしょう。
STEP.5 買い主と売買契約を結ぶ
買い主が見つかったら、いよいよ売買契約を交わします。
仲介の場合、売買契約は不動産会社が間に入って行うため特別な知識は必要ありません。
また、売買契約書などの書類の作成はもちろん、売り主自身が用意しなければならない書類に関しても不動産会社から指示があります。
⇒不動産売却の契約書|売買契約書の確認ポイントと売買契約時に準備するもの
なお、売買契約が成立したタイミングで不動産会社への仲介手数料が発生します。
仲介手数料は売買契約時に半額、物件の引き渡し完了時に残りの半額を支払うのが一般的です。
仲介手数料の上限額は、法律により成約価格に応じて以下のように定められています。
成約価格 | 仲介手数料 |
---|---|
200万円以下 | 成約価格の5% |
200万円~400万円以下 | 成約価格の4% |
400万円超 | 成約価格の3% |
不動産売却において不動産会社が得られる利益は仲介手数料のみであるため、ほとんどの不動産会社は上限ギリギリの仲介手数料を提示しています。
なお、仲介手数料には売却活動にかかる費用も含まれています。
⇒不動産売買にかかる仲介手数料とは?算出方法や上限額などを解説
STEP.6 引き渡し
売買契約を結んだら、物件の引き渡しを行います。
引き渡しは売り主から買い主へ不動産の所有権を移す日に行われるケースがほとんどです。
当日に行う手続きには以下のようなものがあります。
- ・代金の決済
- ・その他の費用の清算
- ・必要書類の引き渡し
- ・登記の変更
- ・部屋の状態の確認
- ・鍵の引き渡し
不動産の引き渡しを行う前には、不動産の代金の決済や仲介手数料などの費用の清算を完了させます。
なお、登記に関する手続きは司法書士に依頼するのが一般的です。
登記変更を行うには登録免許税が3,000円程度、必要に応じて司法書士への報酬が1万~2万円程度かかります。
6.江東区の不動産売却におすすめの不動産一括査定サイト
このように考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに売りたい物件の条件に合う不動産会社をピックアップしたり、複数の不動産会社に査定の申し込みを行ったりするのは手間も時間もかかりそうですよね。
そこでおすすめなのが無料で使える不動産一括査定サイトです。
不動産一括査定サイトを使えば、物件の情報や売り主の連絡先などをサイトのフォームに入力するだけで不動産会社の絞り込みや査定の申し込みが簡単にできます。
また、悪質な業者の排除に取り組んでいるサイトも多いため、自力で探すよりもだまされるリスクが少ないというメリットがあります。
以下の図のように不動産一括査定サイトの特性や強み、規模などはさまざまです。
査定を依頼するときには「大手の不動産会社が参加するサイト」「特定の地域・物件に特化したサイト」「参加不動産会社数が多いサイト」などを組み合わせると良いでしょう。
ここからは、江東区の不動産売却に便利な一括査定サイトとその特徴をご紹介します。
サイト名 | 参加不動産会社数 | 特徴 | 同時査定 依頼可能数 |
運営会社 |
---|---|---|---|---|
HOME4U | 1,800社 | 大手から中小までバランス良く参加 | 最大6社 | NTTデータ スマートソーシング |
すまいValue | 6社(全国対応875店舗) ※2023年4月10日時点(賃貸専門店舗を含む) |
大手6社が共同で運営 | 最大6社 | 東急リバブル、住友不動産販売、三菱地所ハウスネット、三井不動産リアルティ、小田急不動産、野村不動産ソリューションズ |
SUUMO | 不明 | 知名度No.1だから安心感も抜群 | 非公開 ※査定可能会社数は物件所在地によって異なります |
リクルート |
LIFULL HOME’S | 3,222社 | 参加不動産会社数最多クラス | 最大10社 | LIFULL |
おうちクラベル | 非公表 | 高精度なAI査定が魅力 | 非公表 | SREホールディングス |
おすすめ1 HOME4U:安心安全・実績十分の老舗サービス
参加不動産 会社数 |
1,800社 |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 最大6社 |
査定可能不動産 | マンション一室、一戸建て、土地、ビル一室、店舗・事務所・倉庫、マンション一棟、アパート一棟、ビル一棟、その他 |
代表的な参加不動産会社 | 三井住友トラスト不動産、三菱UFJ不動産販売、みずほ不動産販売、京王不動産、CENTURY21など |
HOME4Uは2001年にサービスを開始した日本で最も古い歴史を持つ不動産一括査定サイトです。
20年間で培われた知識や経験を活かし、実績のある不動産会社を選出しているのが特徴で、さまざまな種類の不動産を査定に出すことができます。
大手から中小まで全国の不動産会社1,800社が参加しており、都市部から地方まで幅広い地域をカバーしています。
官公庁などとも取引があるNTTデータグループが運営しているので、個人情報が悪用される心配もなく安心して利用できるでしょう。
また悪質な不動産会社を排除するための独自の取り組みを行っている点も大きなメリットだといえます。
同時に最大6社まで査定依頼が可能なので、きっと信頼の置ける不動産会社を見つけることができますよ。
おすすめ2 すまいValue:業界をけん引する大手6社が運営
参加不動産 会社数 |
6社(全国対応875店舗) ※2023年4月10日時点(賃貸専門店舗を含む) |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 最大6社 |
査定可能不動産 | マンション、一戸建て、土地、マンション一棟、ビル一棟、アパート一棟、その他 |
運営不動産会社 | 東急リバブル、住友不動産販売、三菱地所ハウスネット、三井不動産リアルティ、小田急不動産、野村不動産ソリューションズ |
すまいValueは不動産会社のなかでも特に大手といえる6社に同時に査定を依頼できる唯一の不動産一括査定サイトです。
参加不動産会社の中にはすまいValueでしか査定依頼できない会社もあるため、利用価値が高いサイトだといえるでしょう。
大手ならではの豊富な経験と実績を基に査定を行うため、適正価格を知るためにもぜひ利用しておきたいサービスです。
おすすめ3 SUUMO:知名度No.1 だから安心感も抜群
参加不動産 会社数 |
不明 |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 非公開 ※査定可能会社数は物件所在地によって異なります |
査定可能不動産 | マンション一室、一戸建て、土地 |
代表的な参加不動産会社 | 野村不動産ソリューションズ、大京穴吹不動産、CENTURY21、京王不動産、東宝ハウスグループなど |
賃貸探しのポータルサイトで有名な「SUUMO」は、不動産一括査定サイトも運営しています。
大手から中小までさまざまな規模の不動産会社が参加しており、高い知名度で得た実績をもとに査定を依頼する不動産会社に関しての詳細な情報を得ることができます。
不動産会社の売却実績や営業スタッフの人数などのデータを確認できるのもうれしいポイントですね。
また路線や駅などをから不動産会社の候補を絞り込むことが可能なので、自分の求める条件に合った不動産会社を見つけやすいでしょう。
おすすめ4 LIFULL HOME’S:参加不動産会社数最多クラス
参加不動産 会社数 |
3,270社 |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 最大10社 |
査定可能不動産 | 一戸建て、土地、マンション、投資用区分マンション、投資用一棟アパート・マンション、倉庫・工場 |
代表的な参加不動産会社 | 三井住友トラスト不動産、三菱UFJ不動産販売、みずほ不動産販売、京王不動産、大成有楽不動産販売など |
総掲載物件数ナンバーワンの不動産ポータルサイトLIFULL HOME’Sが運営する不動産一括査定サイトです。
全国3,000社を超える不動産会社が参加しており、査定額だけでなく実績や特色から不動産会社を選ぶことができます。
LIFULL HOME’Sの一括査定なら、他では条件に合う不動産会社を見つけられなかったという方でも希望に 合う不動産業者が見つかる可能性が高いといえるでしょう。
またユーザーが安心して利用できるよう工夫が凝らされているのもうれしいポイントです。
HOME’Sが設けた独自の基準をクリアしている不動産会社だけが参加しており、個人情報の取り扱いも徹底されています。
不動産会社からの連絡手段として電話だけでなくメールを選択することも可能なので、ご自身の好みやライフスタイルに合わせて利用できます。
おすすめ5 おうちクラベル:高精度なAI査定が魅力
参加不動産 会社数 |
非公表 |
---|---|
同時査定依頼可能数 | 非公表 |
査定可能不動産 | マンション、土地、一戸建て、一棟マンション・アパート、その他建物 |
参加不動産会社 | 大京穴吹不動産、大成有楽不動産販売、CENTURY21、ロイヤルハウジング、POLUS、三菱UFJ不動産売却、オークラヤ住宅、京急不動産、三井住友トラスト不動産、KEN、SRE不動産(旧ソニー不動産) |
おうちクラベル(旧おうちダイレクト)はソニーグループで東証プライム上場企業のSREホールディングスが運営する不動産一括査定サイトです。
大手から地域密着型まで優良かつ実績豊富な不動産会社が多数参加しているため、ご自身の物件の売却に適した会社がきっと見つかりますよ。
おうちクラベルの最大の特徴は従来の不動産一括査定サイトのように提携する不動産会社に査定を依頼できるだけでなく、AIによる高精度な査定を無料で行えることだといえます。
査定額は個々の不動産会社によってばらつきが出ることも多いため、AI査定価格でおおよその相場をあらかじめ把握しておけるのは安心ですね。
またおうちクラベルは、売り主のみの仲介を行う「片手仲介」専門で他社よりも高い査定額を出してくれるといわれているSRE不動産に一括査定が依頼できる点も大きなメリットだといえるでしょう。
現在のサービスエリアは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県に限られていますが、SRE不動産に査定依頼をしたいという方も要チェックですよ。
7.まとめ
まず、以下の状況から江東区にある不動産を売る 時期として現在は悪くないということが分かりました。
- ・現在の不動産市場は全国的に上昇傾向である
- ・江東区の中古不動産の価格は緩やかに上昇している
- ・東京23区内でも江東区は中古不動産が多く取引されている地域である
不動産が好条件で売れやすい今だからこそ、高値が付くようにしっかり準備をして売却活動に臨みましょう。
また、売却活動を成功させるためには、信頼できる不動産会社を選ぶことが必要不可欠です。
査定額だけでなく以下のポイントを重視して不動産会社を選びましょう。
- ・査定額の根拠が明確である
- ・担当者の対応が誠実である
- ・売りたい物件の条件に近い売却実績がある
不動産会社をピックアップしたり査定を依頼したりするときには、不動産一括査定サイトを利用すると便利です。
⇒マンション売却で失敗しないために知っておくべき全知識!成功のコツ、注意点を徹底解説
⇒失敗しないマンション査定のコツ!売却額を引き上げる頼み方とは?
一戸建ての売却をお考えの方はこちらも併せてご確認ください
⇒【2023年最新版】一戸建て売却完全ガイド!流れやコツを徹底解説
⇒家を売るには何から始める?売却の基礎知識やコツ・注意点を徹底解説
1分で無料査定を依頼できます